錦川鉄道清流線

マラソン会場に咲くしゃくなげ
錦川鉄道0起点川西駅ホーム

サイクリング途中の清流錦川
錦帯橋
しゃくなげマラソンスタート地点
車窓からの錦川
根笠駅ホームからサイクリング

川魚は俺に任せろ、山清旅館
錦川鉄道&二鹿しゃくなげマラソン

錦川鉄道は、その名の通り日本3名橋のひとつに数えられている「錦帯橋」のある清流錦川に沿って、終点「錦町」まで急峻な山肌を縫うように線路が敷かれています。

車窓からは美しい四季折々の景観が鮮やかに写し出され、岩国〜錦町までの32.7kmを28個所のトンネルを抜け約1時間ちょっとで結び、小さな旅を楽しむことができます。

錦川鉄道は、国鉄岩日線からの第三セクターで 昭和62年に開業しこの路線を錦川清流線と付けられました。

岩日線は山陽本線岩国駅と山口線日原駅を結ぶ予定で陰陽連絡鉄道の1つとして建設が開始されま
した、しかし国鉄再建法によって工事が中断され、先に開業していた錦町までの岩日線も赤字のため、第3セクターの錦川鉄道に移管され、一度も列車は走ることなく計画が中止された路盤が今も残っています。

今ではその路盤を利用し途中区間駅とされるはずだった温泉峡まで観光客相手にトッロコバスを走ら せています。

JR岩徳線と接続した全列車は岩国を終始点駅にして、川西駅から錦川清流線とマラソンの旅はスタートします。

川西には女流作家,宇野千代の生家が駅近にあり中を見学する事が出来ます。さらに生家からは15分歩き臥龍橋(がりょうばし)にさしかかると左手に日本三奇矯の一つ錦帯橋が雄大な山河に融合して現れ,その造形美に感動します、

川西駅に戻りカラフルにデザインされた清流線に乗込むとディーゼル車は川西を出てしばらく左手に岩国の郊外を見ながら走ります、二鹿しゃくなげマラソンが開催される北河内駅を過ぎてようやく列車は錦川の流れに出合います。

白い車体を川面に走らせながら幾つかの短いトンネルを抜け椋野(むくの)駅あたりから美川町に入ります、「美しい川」と書く美川町は92%を山林で囲まれています。切り立つ山や深い谷、緑深い山々のたたずまい、美しい渓谷に心洗われる思いがします。

車窓からは対岸の小さないくつかの集落を眺めながら、列車は山肌に張り付くようにして進み、南桑駅(なぐわえき)を過ぎると今日の宿がある根笠駅に列車は到着します。

根笠駅は屋根だけの待合がホームにある無人駅。駅前には貸し自転車があり5キロほど先にある,観音水車まで錦川沿いに山間に映える深い緑のなかをサイクリングをする事ができます、水車を利用して挽かれた蕎麦は美味です。

根笠駅に戻り駅の眼の前を流れる錦川を渡ると,この沿線唯一の宿「山清旅館」(0827-77-0855)がある。錦川清流線での宿はここ一軒だけ、食事はアヤメの刺身、鮎の塩焼き、鮎の甘露煮など宿の主人が前に流れる錦川から獲ってきたばかりの魚が並び、味,量とも最高、宿泊費は安くお薦めの宿です。

再び列車は根笠を出るといくつものトンネル抜けこの路線最大の柳瀬(やなぜ)トンネル1,312m)を出ると、盆地のようにひらけた町のはずれの高台に位置する静かな終着駅、錦町に到着します。駅のホームの先には工事が中断されたレールがまだ少し延びていますが、このレールは使われることはありません。

二鹿しゃくなげマラソン会場は北河内(きたごうち)駅から車で8分、駅前にはマラソン送迎用のタクシーが待っています、列車での参加は四名だけです。参加者の99。9%が車での参加、これもローカルマラソンの特色です。

11時20分,10kmレースが一斉にスタート、会場があるグランドを2周して山間部へ入って行きます、新緑が鮮やかな山間のなかを中間地点過ぎまで登り続け、復路はいっきに下って行きます、新鮮な空気を吸いながら広いグランドを半周してゴール。会場はアットホームな雰囲気、関係スッタフの対応も非常に良く頑張ってもらいたい大会です、家族連でいっぱいの大会は村をあげての大イベント楽しまなければソンをします。

大会名でもある「しゃくなげ」は山の斜面に群生している花で、山口県天然記念物に指定されていますマラソン大会が開催されている時期の4月中旬から5月中旬、淡紅色と白色の鮮やかな花を咲かせたしゃくなげはマラソン参加者の眼を楽しませてくれます。

帰りの途中に,こんな文字を見つけました「しゃくなげの花には,散ったあとの悲しみはない,ただ一途に咲いた,喜びだけが残るのだ」まさに、この花に似合う言葉でした。